※この記事は2019年9月発行のHippo-Works より掲載しています。
ペット・獣医業界におけるセミナーや学会は、一般企業でいうところの社外研修のようなものです。
これらに参加するメリットは、学校では得られない知識を集めたり、あるいは人と人とのつながりを作ったりできることですが、そもそもセミナーや学会とはどういったものなのでしょうか?
本特集では、セミナーや学会へ参加する前に知っておきたいことをご紹介していきます。
一言でセミナーといってもさまざまな形式があります。近年は、従来の座って学ぶスタイルから、自己体験型のセミナーやオンラインを介したセミナーが増えてきています。
【通常の座学スタイル】
セミナーと聞いて思い浮かべるのは、椅子に座って聴講する座学のスタイルです。
座学のスタイルでも、会場の規模やスペースによって机がある場合とない場合があります。学会の学術集会の会場では、机がないのが一般的です。
【食事もできて一石二鳥?!ランチョンセミナー】
お弁当などを食べながら聴講する形式のセミナーをランチョンセミナーといいます。
食事をしながらなので、やや集中力が欠け、メモを取ることは難しいですが、セミナー会場はホテルやコンベンションセンターを利用することが多く、周辺に飲食店が少なかったり、移動の手間が省けることから、集客力が高いセミナー形式です。
お弁当は協賛企業による無料提供であることが一般的であるため、セミナーの内容は協賛企業に関連するサービスや製品に寄った内容が多くみられます。
【みんなでワイワイ♪ワークショップセミナー】
聴講するだけでなく、自身が参加・体験するスタイルのセミナーをワークショップセミナーといいます。
講演テーマに則した課題について、参加者同士で数名のグループになって議論したり、協同で作業したりします。参加者同士のコミュニケーションあるいは講演者とのコミュニケーションが生まれやすく、他の参加者の意見や考えを知ることで多角的な思考を養えるというメリットがあります。
【自宅で楽々、ウェビナー】
ウェビナーとはウェブとセミナーを掛け合わせた造語で、インターネット上で視聴できるセミナーを表します。
定員に上限がなくなるため小規模の会場でも実施できるほか、視聴者の登録管理によって視聴ログデータの解析が可能になるといった主催者側のメリットもあります。ただし、関連資料を配布できないなど、直接的な営業接点としては弱いというデメリットもあります。
ウェビナーには、リアルタイム配信と録画配信があります。
近年は、通話やチャットを活用したリアルタイム配信が普及し、双方向の音声や画像を送ることが可能となり、実際の講演会場まで足を運ばなくとも質疑応答ができます。
リアルタイム配信がライブ配信であるのに対し、録画配信は収録・編集された動画を視聴する方法です。リアルタイム配信が開催日時に視聴しなければ
ならないのに対し、録画配信では配信期間中であれば好きな時間に視聴することができ、さらに途中で停止することもできるというメリットがあります。