※この記事は2019年9月発行のHippo-Works より掲載しています。
ペット・獣医業界におけるセミナーや学会は、一般企業でいうところの社外研修のようなものです。
これらに参加するメリットは、学校では得られない知識を集めたり、あるいは人と人とのつながりを作ったりできることですが、そもそもセミナーや学会とはどういったものなのでしょうか?
本特集では、セミナーや学会へ参加する前に知っておきたいことをご紹介していきます。
学会やセミナー受講時の服装はシーンによってさまざまです。
人の医療系の学会ではスーツで参加する人がほとんどですが、ペット・獣医業界のセミナーではそのような習慣は定着していません。
では、どのような服装で参加したらいいのでしょうか? 以下に、講演内容とシーンに合わせた服装例をご紹介します。
【シンポジウム・症例検討・研究発表系】
シンポジウムや症例検討会などを一堂に会する学会の学術集会などでは、ホテルやホールを会場として使用することが多いことから、スーツでの参加が無難です。これらの会場ではドレスコードを設けている場合があるため、主催者側のアナウンスに気を付けましょう。
また、質疑応答などにおける発言の場も想定されることから、講演者に失礼のない服装を心掛けるとよいでしょう。
【単独レクチャー系】
単独で実施されるセミナーは、貸会議室などを会場として使用することが多いため、カジュアルな服装での参加が一般的です。
学術集会などとは違い、単独のセミナーでは質疑応答の時間以外にも講演者に接触する機会が多いこともありますし、一般的には主催者側への事前参加申込によって個人が特定されるため、カジュアルすぎる服装は避け、身だしなみにはある程度意識したほうがよいでしょう。
【実演・ワークショップ系】
実際の犬・猫や機器を使用するワークショップ型のセミナーでは、服が汚れる可能性があるので、カジュアルな服装が適しています。
とくにトリミングのデモンストレーションでは、カットした被毛が舞うので、よりラフな服装のほうがよいかもしれません。
セミナーテーマに沿った内容を参加者同士のグループ内で討論するブレスト(ブレインストーミング)型のワークショップセミナーも、スーツスタイルよりもカジュアルなほうが、初対面であっても互いの意見を引き出しやすいことがあります。
通常のセミナーでは講演の合間あるいは終了前に、質疑応答の時間が設けられています。
質問者は自身の所属(勤務先)と名前を名乗ることがマナーとなっています。
また、限られた時間のなかで多くの参加者が質問できるようにするため、質問の内容をあらかじめ整理し、1度の質問は1~2問となるとように心掛けましょう。